通常パックツアーは、ホテルは決まっているし、荷物をどうやって運ぶかという問題は考えなくてよい。体の移動だって考えることはない。あとはお土産と飲み物代の心配だけ。お土産を考えなければ、旅行代金以外に数万で無事に帰ってこれる。
自由旅行では、添乗員さんによって行われるいろいろなことをすべて自分でやることになる。当時はホテルの情報がないので予約が出来ないため、現地に着いたらまずホテルを「探す」という作業と「チェックイン・アウト」が自分で行う作業になる。こちらの条件を言って部屋を見て、気に入らなければ変えてもらうといった交渉も自分の作業になる。さらにユーレイルパスを持っていると言っても「夜行の予約や指定席切符」、都市によって違う地下鉄や船などのチケット購入、飛行機のリコンファームそして食事をどうするか、一日の予算など、やることはいろいろある。
観光時の手荷物の運搬の問題も常に頭に置いておかなくてはならない。そこで手荷物預かり所やコインロッカーの場所には気をつけてチェックすることが必要。宿泊をする目的地に着いたらまずホテルを探し、身軽になって観光するのがいい。体調を考えて体力任せに荷物をもったまま移動することは避けたほうが良い。このツアーの場合私は一眼レフカメラにレンズを3本と8mmビデオを持っていたため相当な重さになっていた。
現在のように、行く前にインターネットで交通機関の時刻表を確認したりホテルを予約できるようなそんな時代ではなかった。どこで誰に聞けば、ぼられずに安全なホテルを紹介してもらえるか。そういうことを一つ一つ探っていくというのが行程会議。友達や先輩の旅行談など聞いてきた情報とガイドブックが参考資料となる。
まず、パックツアーの行程を手本にし、かかる時間を150〜300%にのばして考えていく。行きたい都市×2日位以上で計画をたてるといい。31日で15都市。トーマスクック(ヨーロッパは赤い表紙のB5くらいの本で日本語版が出ている現在は2000円前後)の時刻表で列車の時刻を確認。移動のスケジュールを決めていった。そして、日本で手に入る数少ないガイドブックの地図で、立ち寄る都市のインフォメーションカウンターの場所を確認。基本的には観光日と移動日を分けて、荷物を持って移動、目的地に到着後ホテルを探しチェックインして荷物を置き、観光に出るというパターンを崩さないようにプランを作っていった。でも、フィレンツェのようにシエナやピサに日帰りでアクセスできる都市に宿をとって荷物を置き、出かけた方がいい場合もある。どちらにしても、旅の目的によるのでこれがベストとはいわないが。
それに、予定は狂うもの。スペインは高速列車が整備されてイタリアのようにアバウトではなくなり、比較的予定にそった行動ができるようになったようだ。ヨーロッパは国際列車も多いので、到着時刻が狂うことを念頭にサブの計画もあった方が安心。特に到着が夕刻から夜になるときは焦らずに今居るその都市でホテルを探し、移動を翌日にしたほうが安全。